親子や兄弟など犬同士の関係
父犬と子犬の間に家族の絆ってあるの?

じつは犬の父子関係の絆はそれほど深くない。犬の世界では一夫多妻制なのでオス犬は発情期であれば、どのメス犬にでも交尾行為をする。
なので自分の子供なのかわかるはずもなく、母犬とは違い自分で育てることもないので父子の絆は薄くなるのである。
犬同士でお尻においを嗅ぎ合うのはなぜ?
散歩をしていると犬同士でお尻の臭いを嗅ぎ合う光景をよく目にします。これは決して発情している訳ではありません。犬の肛門の内部には全ての犬が違う臭いを発する肛門腺という部分があります。
嗅覚が発達している犬はこの肛門腺の臭いで相手の性格や性別、地位を確認しているのです。
たまにオス同士で地位の近い者同士になると敵意を感じて吠えたりすることもあります。
相手の肛門腺を舐めたりする犬は肛門腺の臭いによって自分の方が格上と判断した場合になります。
逆に格下と認めた犬は相手の行動を受け入れ、お腹やお尻など自分の弱い部分を見せて相手に敬意を払うのです。
犬も兄弟ゲンカをするの?

これは激しくじゃれ合っていると思って大丈夫です。犬は友達や兄弟と激しくじゃれ合って遊びながら、体を鍛え、犬同士の接し方や加減を知っていくものです。
しかし激しくじゃれ合っているうちにエスカレートしないように飼い主が見守ることは大切です。
また飼い主に注意して欲しいことがあります。じゃれ合って遊んでいるときに上下関係が下位の犬を抱き上げたり、手助けすることはやめてください。
常に飼い主の注目を独占したいという上位の犬が下位の犬を本気で攻撃するようになるからです。可愛がることがどちらかの犬に偏ってしまうという行為は嫉妬深い犬の世界ではタブーです。
犬同士のいじめってあるの?
新たに犬を買ったり、子犬を貰ったりした場合に以前から飼っている先輩犬が新入りをいじめているような行動を目にすることはありませんか。これはルールを教えているので決していじめている訳ではありません。
犬は序列の集団ルールという習性があるので先輩犬は新入りにルールを教えて先輩後輩の上下関係も教えているのです。この場合、間違っても先輩犬を叱ってはいけません。
次第に後輩犬も先輩犬に気を遣うようになってくるようになることでしょう。